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【ご報告】東北ネット総会 渡邊純弁護士による画期的判決(福島地裁郡山支部H29・4・21)の獲得への経緯と判決の意味など

投稿日:2017.7.30

本日(7月30日)、13時00分から伊藤佑紀事務局長の進行のもと東北ネットの総会(代表はじめ役員は留任、会計等も問題なく了承)が無事終えた後、渡邊純弁護士から、約40名の参加を得て、福島地裁郡山支判平成29年4月21日 について、講演が行われました。同判決は、東日本大震災での地盤崩落事故の(行政側の)責任が争われたものですが、判決文において「確かに東日本大震災の地震動は大きいものであるが、本件崩落事故の誘因となったにすぎず、本件崩落事故の根本的な原因は、上記1(1)コの意見にもあるとおり、本件宅地造成の盛土施工に当たり適切な排水対策等を怠ったこと等にあるというべきである。」と極めて重要な判断が示されたものです。渡邊弁護士からは、その判決獲得に至るまでの具体的な訴訟活動(当事者との打ち合わせ、証拠収集方法等)が報告されました。渡邊弁護士は謙遜されていましたが、その熱心かつ丁寧な弁護活動が、画期的な判決獲得の基礎となったこと、「生の事件」は一つひとつの活動の積み重ねにおいて創られること等、素晴らしいお話をいただけました。

講演に引き続いての、渡邊弁護士を囲んでの約20名で懇親会も、被害者・弁護士・建築士・施工者の立場からそれぞれ率直な話や懇親ができ、今後の被害救済・予防に改めて大きな力を感じられました。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

 

次回例会は、次回は「9月12日(火)18:30~(仙台弁護士会館3階)」です。

事例・相談報告、日弁連土地住宅部会の活動報告、若手弁護士を報告者とする文献研究などを予定しておりますので、是非、ご参集ください!